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ストロング系の危険な点

お酒は10年前に辞めた管理人です。

livedoorNEWS(プレジデントオンライン):安く早く酔える「ストロング系」は、ドラッグと同じ
                      危険物なのか


以下引用-----------------------------------------------
アルコール度数が高めの「ストロング系缶チューハイ」が人気だ。トータル飲料コンサルタントの友田晶子氏は、
「『ドラッグと同様に規制対象にすべき』という指摘もあるが、悪いのは商品ではなく『ゴクゴク飲み』。
本来は料理に合わせてゆっくり楽しめるお酒のはずだ」という--。

■果汁感が前面に感じられ、飲みやすい
ストロング系缶チューハイが話題だ。

たとえば、人気のサントリー「-196℃ストロングゼロ<ダブルレモン>」は、“-196℃製法”による果実の浸漬酒と
果汁をダブルで使用した、アルコール度数高め(9%)の飲みごたえとしっかりとしたレモンの
果実感(レモン果汁3%)がウリ。
きりりと引き締まった味わいは食事に合うし、おまけに糖類、プリン体ゼロ。だから名前もストロングゼロ。
お酒好きが飛びつくポイントが満載である。

最近は若者や女性層からの人気も高く、「ギガレモン」「瞬感レモン」「トリプルピーチ」「トリプルグレープ」など
新商品・限定品を続々と投入し、もはや今の市場において、人気酒の位置を獲得している感さえある。
このストロングな飲み物を取り巻く現状を見てみよう。

「ストロングゼロ」は、厳選した果物を-196℃でまるごと瞬間凍結し、パウダー状にしたものをウオッカに浸漬し、
さらにそこへ果汁をもプラスするダブル製法。
だから、アルコールの刺激よりも果汁感が前面に感じられ、飲みやすくなるなっているうえに、グレープフルーツ、
ライム、シークワサー、完熟梅、桃、ゆずなどのバリエーションもある。

4月7日発売の「キリン・ザ・ストロング 麒麟特製レモンサワー」は、「追いレモン潤沢仕立て」と銘打ち、
高果汁感で期待が高まる。現行品の「キリン・ザ・ストロング」も、かんきつ果肉から抽出した独自の
ハードエキスにより、アルコール9%に負けない厚みや複雑みをプラスし、バランスいい味わいが人気だ。

ストロング系は「料理に使える」
ストロング系缶チューハイの一番の魅力は、文字通りアルコール7~9%という高さだろう。
これまで主流の缶チューハイは3~6%で、それに比べてアルコール度数が高い。

なぜ、ほかの缶チューハイではなく強アルコールチューハイを選ぶのかをイメージすると、「安く酔いたい」
「早く酔いたい」「今日は酔っぱらうぞー」「早く酔って寝たい」「高速バスで寝たい」
「ビジネスホテルで一刻も早く寝たい」……といった消費者心理が浮かんでくる。

さらにここからイメージする購入者層は、「若年層」「お酒にお金をかけたくない人」「早く酔いたい人」
「出張族」「手頃にストレス発散したい人」……あたりが見えてくる。

ストレス社会を生きるちょっと疲れた働き盛りの男性をイメージするかもしれないが、実は女性の購入者も多い。

筆者のまわりの女性ソムリエの間では、「缶なので持ち帰りやすい」「どこでも売っている」
「家で気取らず飲める」「糖質ゼロで罪悪感なし」「フルーティー」「でも、ドライ」「料理に合わせやすい」などの
声が上がっている。
なかには、「料理に使える」という驚きの意見もある。

■アルコール9%を超えない合理的な理由
例えば、ご飯にかんきつフレーヴァーのストロング系チューハイを混ぜ酢飯にするとか、マグロの漬けダレにするとか、
だしと混ぜてしゃぶしゃぶのタレにするなど、一瞬ぎょっとする使い方があるようで、ネット上でも実際に
そうした使い方をしている人が散見できる。

考えてみれば、日本酒やワインを料理に使うことを思えば、決しておかしな話ではない。
むしろ、最近の果実感や酸味の強いストロング系缶チューハイならではの特徴を生かせば、かえっていろいろな
料理に使えてしまう気さえする。

ところで、なぜストロング系チューハイはアルコール度数が9%なのか。
「ゴクゴク飲めるアルコール度数の限界が9%だから」などという感覚的なことが理由ではまったくなく、ずばり、
酒税法との兼ね合いだ。
10%になると税金がかかり商品そのものの価格が上がってしまう。
手ごろな値段でできる限り高アルコールにするという、いわばせめぎあいで9%になっているわけだ。

ちなみにストロング系チューハイには「スピリッツ(発泡性)①」と書かれている。これはアルコール10%未満の酒に
つけられる酒税法上の分類で、1リットルあたり80円の酒税額ということを示している。
アルコール10%以上になると「スピリッツ」の分類となり、酒税額は1リットルあたり370円に跳ね上がってしまう。
「(発泡性)①」を死守するために、至極合理的な理由から9%になっているというわけなのだ。

■問題は「アルコール度数の高さ」ではない
手頃に酔えるスロトング系缶チューハイだが、アルコール度数は9%と高い。

ビールや通常のハイボールのアルコールは5%前後。
ビールでさえ一気飲みすれば、結構酔いが回ってしまう。
その2倍近い強さなのだからビールと同じように飲むのは危険といえる。

国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所の松本俊彦医師は、自身のFacebookに
「500ml缶のストロングゼロを3本飲むと、自分を失って暴れる人が少なくない」と投稿している。
松本氏は、「人工甘味料を加えたエチルアルコール、つまりや薬物と同じであるため、ドラッグと同様に
規制対象にすべき」とも指摘している。

それほどに安価で酔ってストレス発散したい時代なのかと切なくもなってくる。

しかしだ。

喉の渇きを潤すために、ゴクゴク一気に飲む、2本、3本、4本と続けて飲む、眠りたい一心で飲む、
といった飲み方がよくないわけで、アルコール9%だから悪いわけではないと筆者は言いたい。

だって、ドイツワインのアルコールも9%程度。平均11%程度が主流のワイン世界から見れば、9%なんて、
がぜん低アルコールワインにあたる。
というか、全然酔えないワインとさえ言えてしまう。日本酒は16%程度、焼酎は25%、ウイスキーやジンは40%。
アルコールの数字だけ見れば、9%なんて大した数字ではない。

どこが問題かといえば、ゴクゴク一気飲みが危険ということなのだ。

炭酸ベースで果実の風味が爽快でどうしてもゴクゴク飲みたくなる香味ではあるが、そこは9%を意識して、
ゆっくり飲む、氷入りのグラスに注いで飲む、料理と一緒に楽しむなどすれば、ほかの酒同様ゆったり酔えるのだ。
決して、ドラッグと一緒ではないのである。現にストロング系缶チューハイのCMではゴクゴク飲めとはひとことも
言っておらず、果汁感がすごいこと、料理に合うことを提唱している。

■強アル戦争はどこまで加熱するのか
ストロングゼロを筆頭に、ビール大手4社はこぞってストロング系のアルコール缶「RTD(レディ・トゥ・ドリンク。
栓を開けてすぐ飲める低アルコール飲料のこと)」を発売している。
各社、「果汁感」「糖類ゼロ」「プリン体ゼロ」のヘルシーイメージと「ドライ」「すっきり」「強炭酸」で料理と合う点を
前面に出し、し烈な争いを続けている。

これらは、少し前から始まっている「糖類ゼロ」「プリン体ゼロ」「カロリーオフ」を表示している
機能性ビール類からの流れと、居酒屋の定番スターターであったビールを完全に席巻した
「ハイボール」人気が、この「強アルRTD」への導線になっている。

これからはますます商品が多様化し、より複雑な強アル戦争になると想像する。

飲み方次第で手軽にストレス発散できるのが「強アルRTD」の魅力であることは間違いない。
ドラッグと同じなどと言われて市場からなくなったりはしないでほしいものだ。

なお、全種類の酒を愛する者としては、ベースのアルコールのクオリティを上げてほしいこと、
また、できるだけ人工甘味料などを使用せず、自然な味わいにしてもらいたいことを付け加えておく。
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tag : ストロング系 缶チューハイ

精神科医が警鐘鳴らす「ストロング系」の危険性

お酒は10年前に辞めた管理人です。

livedoorNEWS(現代ビジネス):【佐藤光展】ストロング系チューハイ、止まらぬ「アルコール度数過激化」の危険性
               警鐘を鳴らす精神科医に聞いた


以下引用------------------------------------------
大反響の投稿を生んだ「医師の懸念」
2019年大晦日の晩、精神科医の松本俊彦さん(国立精神・神経医療研究センター薬物依存研究部部長)が
フェイスブックに投稿した「ストロング系チューハイ」についての投稿が、新年早々に注目を集めた。

〈私の臨床経験では、500mlを3本飲むと自分を失って暴れる人多数です。大抵の違法薬物でもさすがに
ここまで乱れません。
結局あれは『お酒』というよりも、単に人工甘味料を加えたエチルアルコール=薬物なのです〉
(投稿から一部抜粋)

松本さんは、投稿時の心境をこう振り返る。

「あの日、たまたまストロング系チューハイと酒税に関するネット記事を読んで、感じることがありました。
それで大晦日で気分が盛り上がっていたこともあって、勢いで投稿してしまったんです。
そうしたら大変な話題になって……」

投稿の背景にある深刻な現実と懸念を、松本さんに聞いた。

アルコール度数12%のものも
ストロング系チューハイは近年、複数メーカーが新商品を次々と発売し、コンビニのアルコール飲料売り場で
陳列面積を急激に拡大している。

350ml缶で、セール時には100円を切る商品もあるなど安価だが、従来の缶チューハイとの差別化を図るため、
アルコール度数は総じて9%と高く、なんと350ml缶1本で日本酒換算1合になる。500ml缶だと2本で3合を超える。
アルコール度数が12%の商品も売り出され、タガが外れた状況となっている。

日本人を対象とする調査では、1日あたりの飲酒量が2合半を超えると、飲まない人と比較した自殺リスクが
2・4倍に上昇。
酒の影響による体調不良や失業、孤立などに加え、酒自体が衝動性を高め、自殺に向けての「最後のひと押し」と
なってしまう可能性が指摘されている。

また命にはかかわらないまでも、多量飲酒とされる3合以上の飲酒で酩酊状態に陥り、トラブルを起こす人は数多い。

「多量飲酒の一番のリスクは『衝動性の高まり』です。暴力事件の加害者の48~70%が、犯行当時に
お酒を飲んでいたということがわかっています。また被害者の42%も、被害を受けた時にお酒を飲んでいました」

ストロング系チューハイの悪影響は、既にあちこちで現れている。アルコール感や苦みなどがある従来の酒が苦手で、
ほとんど飲まなかった若者たちが、ジュース感覚で飲んでしまい、瞬く間に酩酊状態となってトラブルを
起こすケースが相次いでいるのだ。

「問題の背景にストロング系あり、というケースは間違いなく増えています。実際にアルコール依存症でなくても、
寂しさを紛らわすためや、『意識を変える』ためにストロング系を飲む人が私の外来でも増えています。

その結果、他の酒では陥ったことがないほどの酩酊状態になって暴れる人や、ものすごいリストカットを
してしまう人などがみられるようになりました」

飲みやすいがゆえに…
しかし、アルコール度数が高い酒は他にもあるのに、ストロング系はなぜ問題につながりやすいのか。

「メーカーが工夫を重ねて開発した飲みやすさゆえの、飲酒ペースの速さです。安くて何本も買いやすい上に、
ジュース感覚で一気飲みできるので、アルコールの血中濃度の上昇が急峻なのです。
これは極めて危険なアルコール摂取法で、人によっては瞬く間に腰砕けになって倒れてしまう」

多量かつ急激なアルコール摂取は、内臓にも大ダメージを与える。

東京都立の総合病院の外来受診者を対象とした調査では、男性の2割、女性の1割にアルコール依存症の
疑いがあった。
日常的な多量飲酒が、内科や外科で治療中の病気の原因となっている可能性が高いのだ。
さらに、ここに急激な血中アルコール濃度の上昇が加わると、内臓への悪影響はますます大きくなる。

背景にある酒税の「相次ぐ引き上げ」
ストロング系の誕生の背景には、財務省による「ビジョンなき酒税法改正」がある。

近年政府はビールの税率を上げ、その対策として各メーカーが新商品を投入した発泡酒の税率も引き上げた。

そこで、メーカーが更なる対抗策として開発を進めたのが、税率の低いチューハイだった。
ビールには350ml缶1本あたり77円の酒税がかかるが、ストロング系チューハイはアルコール度数が
高いにも関わらず、28円と低い。

酒税は今後段階的に変更され、2026年にはビール系飲料の酒税が約54円に一本化される。
ストロング系を含むチューハイの税率は同年、35円へと7円増税されてビールとの差が縮まる。
だが、まだ6年も先の話だ。それに、税率の差を縮めるだけで問題が解決するとは思えない。

「財務省の酒税法改正には、国民の健康を守る視点が欠如しています。飲みやすさをウリにして
大量販売されるアルコール飲料に対しては、アルコール度数に応じて税率を変えるような仕組みの強化が
必要ではないでしょうか」

取りやすい所からカネを集める。それしか頭にない財務省の酒税法改正は、ストロング系というモンスターを生み出した。

このまま放置すると、日本社会のアルコール問題はより深刻化し、アルコールを原因とする様々な病気も増え、
医療費や社会的損失が増大するかもしれない。そうなれば、それに対応するための税金がますます
費やされることになる。

アルコール対策が自殺者を減らす
海外の酒税は、ビールでは総じて日本よりかなり低くなっている。
だが、アルコール度数が高い酒に高い酒税を課したり、積極的なアルコール対策に乗り出したりする国が多い。

ウォッカを好む人が多いフィンランドでは、アルコール度数が高い酒の酒税は高く、度数4・7%以上の酒は
限られた国営店でしか購入できない。こうした政策を進めた1990年代、フィンランド男性の自殺死亡率は激減し、
国民全体の自殺死亡率は10数年間で3割も減少した。

「米国は一見、酒に緩いようなイメージがあります。でも実際は、酒を飲める場所を限定するなど厳しい
規制をかけています。
かつては18歳から酒が飲めましたが、これを21歳に引き上げた結果、若者の自殺率、特に19歳の自殺率が
激減したという有名な研究結果もあります」

アルコールに慣れていない若者への対策は特に重要だ。炭酸飲料と同価格帯のストロング系を、
若者がジュース代わりに飲む異様な状況を放置する国は、酔っ払い天国の日本くらいなものだろう。

「苦痛を忘れるために飲む」が危ない
酒は楽しみながら飲むものだ。料理と共に酒をじっくり味わう。日本酒やワインやウイスキーをラッパ飲み
するような行為は、本来カッコ悪い。

「それぞれの酒には、飲み方も含めた作法や文化があり、これが急激な血中濃度の上昇や
アルコール依存症を防いできた側面もあると思います。

ところが、ストロング系には文化も作法もない。ただ、短時間で激しく酔うために一気飲みをする。
摂取の動機が酒を楽しむためではなく、他の依存性薬物と同じく『意識を変えるためのツール』になっている。
これは極めて危険です」

松本さんは今後、理事を務める日本アルコール・アディクション医学会でこの問題の提言書を作成し、
公表する予定だ。

「酒税を財務省の独断で決めてはだめです。財務省と厚生労働省が連携して、国民の健康を守る観点から、
改めて酒税を検討するべきだと訴えていきたい」
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